福岡工務店さんのマクロビオティック住宅を見学させていただきました。
- 2016/4/5
- 住む
- マクロビオティック住宅
- コメントを書く
LOHASという観点から言うと、住まいも重要な要素で、古民家やエコ住宅というキーワードで関係してくると思います。
しかしながら、「マクロビオティック住宅」という、かなりド直球の住環境を提案されている会社が福岡にあるんです。
それが福岡工務店さん
http://www.macrobi-h.jp/
「福岡の助産師さんと一緒に考えた家」というモデルハウス。
何がどのようにマクロビオティック住宅なのかというと、一言で言うと「健康エコ住宅」。助産師さんの要望をたくさん取り入れ、身体と心と家の健康を考えた作りになっています。
一番のポイントは、世界一キレイな空気の中で暮らせるということ。
気密性、断熱性を高めた精密施工の家の中に、外部から取り入れた空気を電子式集塵装置と熱交換器で、常に綺麗な空気に清浄して使っているんです。
もちろん、壁紙の糊に至るまでシックハウス対策済。水はセントラル浄水。
その他細かい工夫が各所にあるんですが、全部は紹介しきれません。
少しだけ紹介させていただきますね。
オシャレな住宅です
こんなモダンなデザイン住宅
外観としては、古民家風にでもなると思いますが、基本は密閉式の住宅なので、窓のデザインなどに制約があるかもですね。
このモデルルームと言うか、そのまま販売できる住宅のある場所は、福岡市中央区の薬院。平尾に向かう西鉄電車のガード横になります。
空気がキレイで自然豊かな田舎に建てる家と言うのではなく、このような都会の中にあっても安心して暮らせるというのがポイントでもあります。
この「マクロビオティック住宅」は、福岡県助産師会の会員の方々の「こんな家があればいいな」という41項目の意見のうち、34項目を実現して出来た家なのです。
お母さんが嬉しいと、子どももご主人も楽しく幸せな家庭になりますからね。
そんな意味でも「マクロビオティック住宅」は、家庭の太陽を応援する住宅でもあるのです。
都会の中のシェルターかも
玄関を入ったところです。
杉材の香りが漂っていて、とても気持ちの良い空間です。
1階にはキッチンとリビング、奥には畳の部屋。
特筆すべきは、玄関から靴を脱がなくてもキッチンや納屋(保管庫)に行けること。
買い物から帰って、重たい荷物をそのままキッチンの横に置けるという、これは昔の家の作りである「町屋」のコンセプトを現代に合わせた作りになっています。
またキッチンの後ろには、現代版の蔵(保管庫)があり、できるだけ外の温度に左右されないような作りになっていて、保存食などの補完に適した造りの部屋(現代版の蔵)になっています。
オープンキッチンの横の食卓。
キッチンを中心とした作りとすることで、家族とのコミュニケーションを取りやすい空間としています。
小さな子どもが元気に走り回る姿が目に浮かびますね。
奥は畳の部屋になっています。
ここでセミナーなどもできるそうなので、エコ、マクロビ、ロハス系の方は、ご相談されるといいかもですよ。
地熱も利用
この畳の横、ベランダの窓際にある換気口は、地熱利用のための吹き出し口だそうです。
いわゆる天然の冷暖房装置
地中の温度は年間を通して比較的一定(15℃前後)なので、夏は涼しく冬は温かい風を送ることができるようです。
このようなジオパワーシステムを使った建物事例としては、吉塚幼稚園、福岡工大アリーナ、大島小中学校(エコスクール)、福岡県醤油会館、老人ホーム高千帆苑など全国的にもいつくかもあるようです。
2階に上がってみます
2階も広々ですね。
この手摺の部分、吹き抜けの下がキッチンになっています。
無垢材の肌さわりがとても気持ちいいです。
マクロビオティック住宅で使われている鹿児島県産の杉材は、燻煙処理で防虫、防腐効果を高めた燻煙熱処理木材。さらには、その燻煙処理自体も重油等の熱でなく端材を使って行っているこだわりぶり。
これが、この家の心臓。循環型空気清浄装置
この2階の一室に置かれている配管だらけの装置が、このマクロビオティック住宅の空気清浄の心臓とも言える機械です。
通常は屋根裏などに設置されるらしいですが、見学のために部屋の中に設置されています。
奥の棚の上に乗っているのがトルネックス社製の外気清浄機(電子式集塵装置)
トルネックス社製の外気清浄機
外気を取り入れ、空気中に含まれるチリや埃などの細かい粒子をイオンで吸着させるものです。
0.3μmの微粒子まで強制荷電し電極板で吸着し取り除きます。フィルター方式でないので目詰まりしないため換気量も低下しません。
これが吸着した粉塵。
3日程度で、このくらいの汚れになるそうです。
PM2.5の影響もあるでしょうし、街の中心部なので車の粉塵も多くあるのだと思います。
このマクロビオティック住宅の中の空気のキレイさが「世界一」と言っているのは根拠があるのです!
世界一空気がキレイと言われているタスマニア地方の空気と比べることができるAQIというアプリも開発されていて、1時間単位で、タスマニアと福岡市、マクロビ住宅内部の空気の汚染の程度がわかるようになっています。
これがモニターの画面
ちょうどこの時は、タスマニアの指数は「5」、この室内の指数は「3」で世界一の空気がキレイな空間になっておりました。
ちなみに、その時点の福岡市内の指数は「70」(汗)
そして外気清浄機を通ってキレイになった空気は、この中央の熱交換器で熱変換され、エネルギーの有効利用が行われ排気されます。
次の装置で活性炭フィルタを通って臭いを吸着。最後に断熱型ラジエターで温度湿度を管理して、天井の配管を通して室内に送り出されることになります。
外壁材にも工夫がされています。
このマクロビオティック住宅は、「長期優良住宅」として国の認定を受けているものでもあるのです。
長期にわたって使える仕組みの一つが外壁の作り方にあります。
通常の外壁は、柱と柱の間に断熱材を入れて保温効果を高めますが、このマクロビオティック住宅では、柱の外に外断熱材を入れて覆うことで、柱も保護できるような作りになっています。
だから長持ちするんですね。
木造住宅でありながら100年、200年も持つようなエコ住宅であることも、非常に魅力的であります。
マクロビオティック料理で締め
最後はサプライズで準備していただいたマクロビオティック料理
手鞠寿司や蕎麦、ガンモにお味噌汁、スイーツまでいただいてとても満足でした。
お料理は、マクロ美フードコーディネーターの倉成ひでみさんに頼まれたそうです。
こちらでクッキングサロンも開催されていおられるようです。
http://ameblo.jp/hikarirouka80/
福岡の人はPM2.5の関心が高いと思いますが、東北関東からの移住者にはPM2.5よりも、放射能のホットパーティクルが怖いんだと思います。
そういった意味では、このマクロビオティック住宅は「放射能除去空間」とも言えるわけで、PM2.5が気になる北部九州よりも、東京などでも需要がありそうな気配です。
シェルターのような住環境と、免疫力を高める食生活をすることで、この時代を乗り切ってゆかなければなりませんからね。
マクロビオティック住宅は、見学だけでなく宿泊体験もできるようですよ。
関心がある方はぜひ問い合わせされてくださいね。
マクロビオティック住宅
http://www.macrobi-h.jp/
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。