【この記事は、過去アメバーブログに掲載していたものを移転したものです】
ブラック企業と囁かれているワタミ率いる渡辺美樹さん。
先の参議院の選挙で当選したことも有り、また注目をを浴びているようです。
ワタミの社内冊子には、「365日24時間死ぬまで働け」と書かれているらしく、それもまた批判されていますし、ワタミの新入社員が過労自殺したことも、ブラック企業視されている一因ですね。
ワタミさんのことを考えていると、昭和の高度成長期のモーレツ社員を思ってしまいます。
死ぬほど働き抜いて、今の時代を作ってくれた人たちがいたんだと思います。
あの頃、敗戦からの復興ということで、一致団結してこの国を再生してきたわけですが、その御蔭でこの国は豊かになり、個々人もその恩恵を多くの人が享受してきたと思います。
しかしながら、
そのウラでは、そのように仕組んだ者達がいるわけで、「豚は太らせてから殺せ」の言葉とおり、プラザ合意以降は、日本人が築き上げた冨はアメリカの、世界の企業・支配層へと流れて消えていったわけです。
そして、その流れ、カネの取り立てはいっそうひどくなり、今はTPPという不平等条約さえも結ばされようとしています。
奴等は、もう見境無くカネを取り立てようとしているわけです。
その様な時代を
庶民の側からみてみますと、
昔、こんな歌もありました・・・
人様の世の中に出たら
働け、働け、働け
働いて、働いて、働き抜いて、
休みたいとか、遊びたいとか、
そんなことをいっぺんでも思ってみろ。
そんな時は、死ね!
それが人間ぞ!
それが男ぞ!
それが当たり前のような価値観の時代があったんですね。
渡辺さんのブラック企業の話が出た時に、ついこの歌を思い出していました。
でも、これはブラック企業の社訓でもなく、奴隷制の歌でもなく、前後の歌詞を読めば、その心意気がわかるというものです。
男たるもの、一度故郷を出て花の都に出たからからには、
名前を揚げるまで死んでも帰ってくるなという、
九州男児の母親の愛情?がこもった歌なんですね。
いかにも昔の母親らしい気概です。
ある意味、この日本人の気質を表していると言えるでしょう。
そして、みんながこの歌に共感したからこそ、ヒットしたわけです。
その気概、お人好し、民族性を、奴等はずっと前から見抜いていたんです。
うまく利用しました。
お人好しの日本人は、だまし騙されてきたわけです。
もちろん、その勤勉さが失われないように、うまく庶民にも豊かさを享受できる程度には冨を分配し、国民皆中流という社会を作ってきたわけです。
でも、
奴等のカネ使いの荒さは限度をはるかに超え、もう「金を生むガチョウ」にエサすら与えられないような世界にしてしまっています。
それが今の世界の状況のように思えます。
ほんとうに、日本人の気質が生かされれば、世界はもっと良くなったと思うのですが、実は世界はとんでもない悪党が支配していて、うまく利用されたというわけです。
「24時間働けますか」という歌が、かっこう良く思えた時代は昔の話で、
今は、その取り立てる側の悪党の奴等が、断末魔の状況。
奴等の古いシステムが、支配層の考えが変われば、またそれなりに日本も復活するのだと思います。
いろんな意味で、世界の支配層の流れが変わるでしょう。
それは我々には、経済の変化、暮らしの変化として、目に見える形でわかってくるでしょう。
いまは、幕末の変動期以上に社会が変動している時期です。
お金に頼らない社会を、エネルギー循環型の社会を、
かつての江戸のような都市を、最新のテクノロジーで、各地に分散させることが、
新しい社会のイメージだと思います。
そのように支配層も転換しているようです。
これからも天変地異は激しくなるでしょうが、遠い未来は明るい。
そう感じます。
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