水俣病事件最大の展覧会が福岡の博多駅で行われています。
水俣病も、苦しみながら亡くなられていく人が多くなり、声を上げる人が少なくなることを、企業、行政側はわかっているんです。
時間が解決してくれると。
水俣病にかぎらず、多くの公害や薬害、様々な瑕疵による被害が起きるわけですが、起きることはある程度はしかたがないかもしれません。
しかし、
同じような事が何度も起きて、さらには同じように責任回避がなされ、同じように苦しむ人達がたくさん出て、見捨てられるというのは、そのシステムが間違っているのだと思います。
人を幸福にしないシステム
権力側の人間だからこそ、責任を逃れられ、のうのうと生きて行ける社会
もちろん、311の原発事故も、今、同じような経過をたどっているわけです。
敦賀原発の2号機直下に活断層があるとの報告書を、原子力規制委員会の調査団が報告書をまとめました。
その報告に対して、電事連会長(八木誠会長)が、何と言ったか?
その活断層報告を「大変遺憾」だと言っている。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130517/biz13051718230043-n1.htm
活断層があることが遺憾なのか?
普通の感覚なら、報告書が遺憾なわけがない。
もちろん、彼もそう思っている。
ポイントは、
なぜそんな報告をするのだと、彼は言っているわけです。
報告させたシステムが、今までの「お約束」と違うじゃないかと言っているわけです。
活断層があるなんて、言わない約束でしょう?
いったい誰がそんな報告書出すことを許可したの?
そんなことしちゃだめだよ。
大変遺憾です。
ということです。
活断層があることがわかったなら、どのように安全に廃炉にしてゆくかを検討するのが、御役目じゃないんでしょうかね・・・
日本は、いつの間にか、このような恥知らずの社会になってしまいました。
もっとも、責任感、倫理感がある人達は、責任をとって腹を切るから、ろくでもない奴等だけが居残るわけです。
こんな恥知らずが居残る社会機構だから、いつまで経っても、弱いものが泣かされるわけです。
水俣病から60年近く経って発生した311の原発事故。
あれだけの事故を起こしておきながら、一体誰が責任をとったのか?逮捕者は出たのか?
恐ろしい魔物が、この社会を牛耳っているように思えます。
各自が、カネというエサを、断ちきるしか無いのだと思う。
そうしないと、魔物が肥大化して宿主までも取り殺してしまう。
結局は、
私たちが繋がりをなくしてしまった、あるいは繋がりを断ち切られているから、すべてが他人ごとになってしまい、個別に攻撃されて、それぞれがやられてしまっているように感じます。
水俣に関することも
原発の事故に関することも
その他世界で起きている悲しい出来事も・・・
すべてを自分の痛みとして感じることが出来れば、今のような社会を作リたくないはずである。
しかし・・
実際は、バカテレビと娯楽が計画的に実施され、それにより洗脳され、我々は分断され、全ては「他人ごと」として感じる感性に朽ち果ててゆくく。
そして、
それに甘んじろと言わんばかりに、カネがばら撒かれる。
答えはあるけど、道のりは長い・・・
しかし、進んで行こう。
子どもたちの未来のためにも。
■水俣 福岡展
日時: 5/15~5/27 10:00ー18:00
場所: JR九州ホール (阪急百貨店側エレベーターで9階)
チケット: 1000円(当日)
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